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美容室開業でテナントを選ぶ際に確認すべき設備ポイントとは?

美容室の開業では、立地や賃料だけでなく「設備が業態に合っているか」が物件選びの大きな分かれ道になります。内装工事で解決できる部分もありますが、電気容量や給排水といった建物の基礎インフラは、後から変更しようとすると大掛かりな工事と費用が必要になることも少なくありません。

今回は、美容室のテナント物件を選ぶ際に確認しておきたい設備面のポイントを解説します。

電気容量はセット面の数から逆算する

美容室では、ドライヤーやアイロン、スチーマーなど電力を使う機器が多く、セット面(お客様の施術台)の数が増えるほど必要な電気容量も大きくなります。目安として、電灯(単相100V)はセット面5台程度で最低75A以上が必要とされ、エアコンなどの動力(三相200V)は用途によって30A〜100A程度が必要になるケースがあります。内見時には現状の契約容量を確認し、増設が必要な場合は工事費用や電力会社との調整期間も考慮しておきましょう。

給排水管の口径をチェックする

シャンプー台を複数設置する美容室では、給水・排水の設備が重要です。給水管の口径は20mm以上が推奨されるケースが多く、排水管についても口径75mm程度あると安心とされていますが、実際には50mm程度の物件も多く見られます。口径が細い場合、複数のシャンプー台を同時に使用した際の排水能力が不足し、詰まりや逆流のリスクが高まることがあるため、事前の水圧調査や配管状況の確認が欠かせません。

水圧の確認は専門業者に依頼する

見た目では分かりにくい水圧の強さも、シャンプー台の使用感に直結する重要な要素です。物件によっては上層階で水圧が弱くなっているケースもあるため、内見時には専門業者による水圧測定を依頼できるかどうかも、仲介会社に相談しておくとよいでしょう。

ガスの種類と容量も確認を

給湯にガスを使用する場合、都市ガスかプロパンガスか、契約容量が十分かどうかも確認が必要です。ガス給湯器の能力によっては、複数のシャンプー台を同時使用した際にお湯の温度・水量が不安定になることもあるため、想定する席数に見合った容量が確保できるか事前に確認しましょう。

用途地域による業種の制限

物件が所在するエリアの用途地域によっては、美容室として開業できるかどうか、また看板や外観に関する制限がかかる場合があります。特に住宅街に近いエリアでは、営業時間や騒音・臭気への配慮を求められることもあるため、契約前に確認しておくと安心です。

居抜き物件を検討する場合の注意点

以前のコラムでも触れた通り、美容室は居抜き物件が比較的見つかりやすい業種の一つです。シャンプー台やセット面などの設備をそのまま引き継げれば初期費用を抑えられますが、設備の老朽化状況や、給排水・電気容量が自分の想定する席数・機器構成に対応しているかは、必ず個別に確認する必要があります。

まとめ

美容室の物件選びでは、内装の見た目以上に「電気容量」「給排水」「水圧」「ガス容量」といった目に見えにくい設備面の確認が、開業後のトラブルを防ぐ鍵になります。専門的な数値の確認は、内装業者や設備業者と連携しながら進めることをおすすめします。

八咫烏不動産では、美容室をはじめとした業種ごとの必要設備を踏まえた物件のご提案を行っております。設備面での不明点も含めて、お気軽にご相談ください。


 
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